明治15年(1882年)・日本で最初の家庭料理の料理学校「赤堀割烹教場」の創立以来、140年が経過しました。現在の校長は6代目です。開校当初より「食材を無駄にせぬよう」と、食材の大切さ、そして食べていくことの需要さを生徒様にお伝えしてまいりました。歴史と実績を継承しながら、つねに時代にあった変化と進化を重ね、皆様に支えられ、現在に至ります。
The generation
赤堀の世代

初代・赤堀峯吉
日本初の料理学校「赤堀割烹教場」の設立、生涯をかけ女性教育に従事。日本女子大学の発足メンバーの一人。日本女子大学をはじめ、東京師範学校(現:お茶の水女子大学)にて教鞭をとっていた。
2代目峯吉・赤堀熊衛門
父、峯吉とともに、多数の料理本を出版。


2代目・赤堀菊/菊子
明治時代には珍しかった女性シェフ。峯吉とともに、料理本の出版に携わるほか、日本女子大学や東京師範学校(現:お茶の水女子大学)でも教鞭をとっていた。
3代目・赤堀吉松
明治天皇、大正天皇の大膳職、「天皇の料理番」を務めた。


3代目峯吉・赤堀旺宏
日本で初めて出版された「西洋料理方」の著者。この時代には珍しく、英語、フランス語にも堪能であったとか。英在日大使館、米在日大使館、仏在日大使館の大使館付き料理人だった。
4代目・赤堀全子
米紙「ニューヨーク・タイムス」にインタビューを受けた際、日本での人気ぶりが紹介された。独特な口調が人気を博し、メディアに出演。


5代目・赤堀有宏
学校法人赤堀学園の創立者。学校経営に乗り出すも41歳の若さで死去。
5代目校長(現名誉校長)・赤堀千恵美
学校法人赤堀学園の共同創立者。赤堀料理学園の校長を務めながら多数のメディア出演や講演会、数多くの本を出版する。特に、出版本「たれ、ソース、ドレッシング」の影響は大きく、各食品会社が見習って、ドレッシングの販売開始に至る。

赤堀料理学園のあゆみ







To be continued
赤堀博美 担当メディア・出版本一覧はこちら
当学園をモデルにした小説
指南庖丁
著/出雲 明
出版:赤堀学園出版局
日本最古の料理学校「赤堀料理学園」の創始者で、料理教育者の初代赤堀峰吉の生涯を綴った一作。1963年出版。


口福のレシピ
著/原田ひ香
出版社: 小学館
内容紹介(出版社より)
ー料理は、作られなくなったら死んでしまう。ー
フリーのSE兼料理研究家として働く留希子の実家は、江戸時代から続く古い家柄で、老舗料理学校「品川料理学園」を経営している。大学こそ親の希望があって栄養学を専攻したが、幼い頃から後継者の道が決まっている雰囲気や、昔からの教則本を使う学園の方針への抵抗が留希子にはあった。卒業後は、製品開発会社にSEとして就職した。しかし、料理をすることは好きだった。SNSでの発信をきっかけに雑誌からも仕事の依頼が来るようになり、料理研究家としての認知度を上げていた。
忙しい女たちを助けたいと、留希子は令和元年になるゴールデンウィークに向けた簡単で美味しい献立レシピの企画を立ち上げた。しかし、あるレシピをめぐり、問題が起きる。留希子にとってはすっかり身についた我が家の味だったが、そこには品川家の大切な歴史が刻まれていた。
一方、昭和二年、品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜のセロリーと格闘していた。
料理学校の歴史をつなぐレシピを巡る、胃も心も温まる家族小説。